歯髄細胞バンク
こんにちは。 皆様は、小さい頃の歯が抜けると、その歯をどうされていましたか? ご両親が大切に箱などに入れて保管してくれていましたか? 私は、下の歯が抜けると1階から屋根に向かって投げ、上の歯が抜けると 2階から道路に向かって投げていました。
ところが最近、歯の神経に含まれる幹細胞の一種である『歯髄細胞』が 見直されているのを御存知でしょうか。 歯髄細胞というのは、歯という硬質の素材に保護され紫外線や放射線を 通さず、遺伝子も傷つきにくいとされ、もしも体の一部が傷ついたり 失われたりした場合、修復再生能力がある幹細胞の性質に基づき自らの 歯髄細胞を使えば、その人に必要な細胞をつくり出すことができると いうのです。 自分の細胞なので、拒絶反応の心配が減り、安全性も高く、将来の再生 医療に役立つと期待されているのです。 ヒトの皮膚細胞からつくるiPS細胞は、紫外線の刺激などで皮膚細胞の 遺伝子に傷がある可能性もあるため、歯髄細胞はより良質との考え方で 歯髄細胞を保管しておく『歯髄細胞バンク』というのがあるそうです。
おぉ!何とも素晴らしい発見と研究ではありませんか! 最先端の再生医療です。 歯髄細胞は、虫歯になってしまった歯は対象外のようですが、親知らず もしくは乳歯で歯医者によって抜歯したものが良いそうです。 子供の乳歯をバンクに預けておき、本人や親兄弟、祖父母の万が一に 備えるのも良いのではないでしょうか。 |